大腸の内側の壁部分の浅いところが炎症を起こして、潰瘍ができる病気が「潰瘍性大腸炎」です。 この潰瘍性大腸炎は、直腸から起こって、連続して病変が広がっていきます。 時には、大腸全体が炎症してしまうこともあります。 潰瘍性大腸炎にかかっている人は、全国で10万人程度、男女比は1対1くらいです。 す。 特に20歳代から30歳代の若年の人に多い病気です。 潰瘍性大腸炎になる原因は、よくわかっていませんが、遺伝、環境、免疫異常などが関係しているとされています。 体内に細菌やウイルスが侵入すると、腸の粘膜は異物だと判断します。 すると、細菌やウイルスを攻撃するため、炎症を引き起こしてしまいます。 潰瘍性大腸炎の症状は、最初に便が緩い状態になります。 その後、血便や粘血便が繰り返しでるようになります。 血便とは、便に血液が混じることです。 粘血便とは、便に血液と粘液が混じっている状態です。 さらに、潰瘍性大腸炎では、下痢や腹痛なども伴うようになります。 潰瘍性大腸炎の症状が悪化してしまうと、発熱、体重減少、貧血、関節炎などさまざまな症状が現れるようになります。 ...
潰瘍性大腸炎が起こった時は、まず薬を用いた治療となります。 主に使われる薬は「サラゾスルファピリジン」や「メサラジン」を使います。 潰瘍性大腸炎の症状がひどい場合は、「副腎皮質ステロイド」や「免疫抑制薬」などを使うこともあります。 さらに、潰瘍性大腸炎の治療薬として、2010年6月から「抗TNF―α抗体製剤」も使用可能になりました。 薬を使用しても、副腎皮質ステロイドによる効果がみられないときは、「血球成分除去療法」を行うことを検討されます。 この治療法は、静脈にカテーテルという管を挿入して、血液を体外へ出して、炎症に関わっている白血球の成分を除去してから、再び血液を体内に戻します。 このような内科的治療だけでは、潰瘍性大腸炎の症状が改善しないときは、手術を行ことも検討されます。 ほかにも「出血がとまらない」「出血程度が大量」「大腸の壁が破れてしまった」「がんが発生した」などという場合も手術になることもあります。 ...
大腸や小腸など消化管のあらゆるところに炎症を起こす病気が「クローン病」です。 クローン病は、腸の内側の壁の深いところにまで達することもあります。 すると、狭窄を起こしたり、腸に孔が開いてしまう「穿孔」になることもあります。 他にも、腸同士がくっついてしまう「癒着」、腸と膀胱がつながってしまう「ろう孔」を起こすこともあります。 クローン病にかかっている人は、全国で3万人程度、男女比は2対1くらいです。 す。 特に20歳代から30歳代の若年の人に多い病気です。 クローン病になる原因は、よくわかっていませんが、遺伝、環境、免疫異常などが関係しているとされています。 体内に細菌やウイルスが侵入すると、腸の粘膜は異物だと判断します。 すると、細菌やウイルスを攻撃するため、炎症を引き起こしてしまいます。 クローン病の症状としては、血便も起こりますが、下痢と腹痛を繰り返し起こります。 クローン病は、発熱、体重の減少、関節炎も起こったり、肛門に病変が起こることもあります。 肛門の近くに深く潰瘍が起こってしまうと、肛門の痛みを感じたり、肛門の周囲に膿がたまってしまう場合もあります。 ...
クローン病になったときの治療は、主に内科的治療です。 「メサラジン」「副腎皮質ステロイド」などの薬を用いた治療や、静脈にカテーテルという管を挿入して、血液を体外へ出して、炎症に関わっている白血球の成分を除去してから、再び血液を体内に戻す「血球成分除去療法」などを行います。 また、治療薬として、2010年6月から「抗TNF―α抗体製剤」も使用可能になりました。 このような内科的治療だけでは、クローン病の症状が改善しないときは、手術を行ことも検討されます。 手術をするような症状としては、狭窄を起こした腸を含めてできるだけ狭い範囲で切除をしたり、腸を広げたりします。 クローン病は、頻繁に再発することが多く、手術をしても手術後5年以で30%くらいに再び手術が必要な状態になります。 ですから、定期的に検査をすることをおすすめします。 また、食生活や生活習慣の改善することも症状改善につながります。 腸へ大きく負担をかけるような食事は避けることが大切です。 ストレスや睡眠不足も症状をひどくしてしまう可能性もあるので、注意しなければなりません。 ...